アニメ美術展で考えたこと。 [雑感・雑談]
いまにも雨が降り出しそうな或る日の午後。
似非神戸市民Cedarは、お初の六甲ライナーに乗って六甲アイランドへ出かけました。(1・2)
隠れアニヲタCedarとしてはこの展覧会は見逃せない!ってのはUSO!実は着手待ち(爆)モケー造りの参考にしたくて、どこが参考になるかはおいおい・・
似非神戸市民Cedarは、お初の六甲ライナーに乗って六甲アイランドへ出かけました。(1・2)
隠れアニヲタCedarとしてはこの展覧会は見逃せない!ってのはUSO!実は着手待ち(爆)モケー造りの参考にしたくて、どこが参考になるかはおいおい・・
この作者についてはwikiの引用(抜粋)でどうぞ
(以下引用・抜粋)
宮崎駿が演出した『未来少年コナン』で初めて美術監督をつとめる。テレコム・アニメーションフィルムに移籍し、『ルパン三世 カリオストロの城』で背景、映画『じゃりン子チエ』で美術監督を務める[4]。1985年、宮崎駿に誘われ、『天空の城ラピュタ』の制作に参加するためにスタジオジブリに入る[注 1][5]。その後も高畑勲や宮崎駿の作品の多くに美術監督や背景として参加する[2][1]。2006年、アニメ映画『時をかける少女』で第12回AMD Award'06大賞/総務大臣賞を美術監督として受賞[2]。
(以下引用・抜粋)
宮崎駿が演出した『未来少年コナン』で初めて美術監督をつとめる。テレコム・アニメーションフィルムに移籍し、『ルパン三世 カリオストロの城』で背景、映画『じゃりン子チエ』で美術監督を務める[4]。1985年、宮崎駿に誘われ、『天空の城ラピュタ』の制作に参加するためにスタジオジブリに入る[注 1][5]。その後も高畑勲や宮崎駿の作品の多くに美術監督や背景として参加する[2][1]。2006年、アニメ映画『時をかける少女』で第12回AMD Award'06大賞/総務大臣賞を美術監督として受賞[2]。
(以上引用・抜粋)
このほかにも「千と千尋の神隠し」の背景、「火垂るの墓」の美術監督として著名な山本二三氏の手掛けた作品は、特にアニメ好きでないのにずっと気になっていた美術部崩れ鉄爺(こう見えて高校部活は美術部でした)Cedarなのでした。
以下、パンフレットから複写した背景作品をご覧ください。(会場は作品撮影禁止)
(3・4)『火垂るの墓』の神戸の住宅地
もちろんこれはアニメの「背景」ですから、この手前に人物やクルマなどが重ねられて動いてるわけです。
似非神戸市民としては近所の風景と重ねてしまう・・・
(5・6)震災であらかた消えてしまった戦前の住宅地の風景を探して歩き回ったりします。
(3・4)『火垂るの墓』の神戸の住宅地
もちろんこれはアニメの「背景」ですから、この手前に人物やクルマなどが重ねられて動いてるわけです。
似非神戸市民としては近所の風景と重ねてしまう・・・
(5・6)震災であらかた消えてしまった戦前の住宅地の風景を探して歩き回ったりします。
『時をかける少女』の街並みも良いなあ。
・・・・で、コレがモケーとどう関係するのか?
ハイハイ、そうでした。少し回りくどい説明すると我々のグループがやってるモジュールレイアウトにおいても「背景はめちゃくちゃ大事!」だと思うようになってきてるんです。
(9)っていうか背景と手前の連続性、が大事なのかと・・
(10・11)
サイズ的に奥行きが無いモジュールに如何に奥行き感を出せるのか?単に風呂屋のペンキ絵みたいな背景だけではいかにおざなりだなぁ、と自分の作品を見るたび悲しくなったりして・・・(12)しかもメリケンお電車風景なんで、おいそれと写真撮りに行けないし・・・
(9)っていうか背景と手前の連続性、が大事なのかと・・
(10・11)
サイズ的に奥行きが無いモジュールに如何に奥行き感を出せるのか?単に風呂屋のペンキ絵みたいな背景だけではいかにおざなりだなぁ、と自分の作品を見るたび悲しくなったりして・・・(12)しかもメリケンお電車風景なんで、おいそれと写真撮りに行けないし・・・
アニメ映画だと手前はキャラクターが動きますが、モケーの場合はお電車が横切る・・・実寸奥行き30㎝も無いモジュールの、どこからを背景として作りこめばいいのか?
3D背景と2D背景の組み合わせの按配が難しいし、背景の表現方法、省略の仕方も難しい、手前のお電車が引き立つための背景なのか、はたまた背景の中に溶け込ませるのか・・
だんだんやってくうちにCedarが好きなのは後者かなぁ、と。(13)そう考えたのと、映画好きが嵩じて、映画のシーンの中をお電車が横切る、ってのにトライして撃沈したりして・・
3D背景と2D背景の組み合わせの按配が難しいし、背景の表現方法、省略の仕方も難しい、手前のお電車が引き立つための背景なのか、はたまた背景の中に溶け込ませるのか・・
だんだんやってくうちにCedarが好きなのは後者かなぁ、と。(13)そう考えたのと、映画好きが嵩じて、映画のシーンの中をお電車が横切る、ってのにトライして撃沈したりして・・
ちなみに、懲りない鉄爺Cedarが次回トライは「街並みの中にはまり込んだ鉄風景」を目指してまして・・(14~16)
次回作のイメージはこんなんです。この奥行きをどうやったら表現できるのか???え?お前には逆立ちしても無理・・・
そういう視点でマジマジ観たら、お仲間のこれなんかは背景と前景の連続感がうまく作られていますねえ~
(17)Y字路もうまく取り入れて、奥行き表現に活かしていますね。
山本さんの作品の中でCedarが好きなのは『千と千尋の神隠し』の背景と(あれはホントすごかったなあ)
これです!『時をかける少女』に繰り返し印象的に登場するこの坂道です。(18)
え~今回はこの原画を見に行ったようなものですね。
踏切の向こうに坂道がずっと続いてる・・・よく見るとクソリアルではないのがまたいいです。
最近の日本のアニメは実写のCG加工で背景作ってて(新海誠作品など)、それはそれで聖地巡りとかするアニヲタには受けてるみたいですが、モデラーCeda的にはこの背景みたいな、CGではできない「時空のデフォルメ」が必要なんじゃないか?と思うんです~ディス二―ランドの街並みが単なる描き割でなく、キャラクターや乗り物の生きてる世界として感じられるのは、元々ディズニーアニメ映画の美術スタッフが深く関与したからだ、というのは有名な話ですしね。などとオノレの技量は棚上げにして思ったのでした。(19)
坂道の街って、やはりいいですねえ。爺には登り下りがシンドイけど・・
次回作のイメージはこんなんです。この奥行きをどうやったら表現できるのか???え?お前には逆立ちしても無理・・・
そういう視点でマジマジ観たら、お仲間のこれなんかは背景と前景の連続感がうまく作られていますねえ~
(17)Y字路もうまく取り入れて、奥行き表現に活かしていますね。
山本さんの作品の中でCedarが好きなのは『千と千尋の神隠し』の背景と(あれはホントすごかったなあ)
これです!『時をかける少女』に繰り返し印象的に登場するこの坂道です。(18)
え~今回はこの原画を見に行ったようなものですね。
踏切の向こうに坂道がずっと続いてる・・・よく見るとクソリアルではないのがまたいいです。
最近の日本のアニメは実写のCG加工で背景作ってて(新海誠作品など)、それはそれで聖地巡りとかするアニヲタには受けてるみたいですが、モデラーCeda的にはこの背景みたいな、CGではできない「時空のデフォルメ」が必要なんじゃないか?と思うんです~ディス二―ランドの街並みが単なる描き割でなく、キャラクターや乗り物の生きてる世界として感じられるのは、元々ディズニーアニメ映画の美術スタッフが深く関与したからだ、というのは有名な話ですしね。などとオノレの技量は棚上げにして思ったのでした。(19)
坂道の街って、やはりいいですねえ。爺には登り下りがシンドイけど・・
2024-05-28 06:00
nice!(10)
コメント(11)
本題とは違いますが六甲ライナー、ポートライナーとは少し違う方式の様に見えますね。今度、私も乗ってみます。
Mt.Cedar Incline カッコイイネーミングですね。
by シグ鉄 (2024-05-28 16:18)
■シグ鉄様
たしかに分岐器など違ってました。しかし役人ってのは、なんでこういう融通が利かない鵺みたいな乗物を導入したがるんですかね?
by Cedar (2024-05-28 18:35)
確かに、坂のある街は
絵になりますね。
「時をかける少女」は、2度も映画化されていたのですね。
知りませんでした。
by 八犬伝 (2024-05-28 20:02)
■八犬伝様
アタシの世代だと原田知世+尾道のアレですが、こちらは監督細田守が21世紀設定にしていてだいぶ違います。この坂はタイムリープの舞台として繰り返し登場します。
by Cedar (2024-05-28 20:27)
ジオラマも作り手によって個性が出て面白いですね。
NHK朝ドラ「梅ちゃん先生」タイトルバック作者、山本高樹さん。人物の表情が素敵。
http://mokei-hiyorigeta.cocolog-nifty.com
同じく「ひよっこ」作者、ミニチュア写真家の田中達也さん。アイデアがユニーク。
https://miniature-calendar.com/about/
https://jocr.jp/giants/20240313201504/
ジオラマ作家は鉄道好きな方も多い様で。
知人の太田隆司さんも三月まで四日市で個展を開催していました^^
https://www.facebook.com/profile.php?id=100012071611569
by gop (2024-05-28 21:03)
あ、この話、先日の春秋でのコーヒー・タイムの時にやったら良かったっすね。
んで、ワタクシごときがエラソーに理論展開しても、「釈迦に説法」なんでやめておきますが、経験知から言うと、やはり3D部分で何等かの遠近感を出した方が、バックドロップとの繋がりはイイみたいです。
奥行きが浅いんで一番簡単なのは何処か奥に向かって斜めの部分を作って広がりや狭まりを演出しちゃうってやり方ですね。
14)や16)の画像を見てると、インクライン部分を少し斜めに振って、そのバックに自作の小さめの、或いはNのストラクチャーが使えそうですねぇ。強制遠近法っすね。
バックドロップなんざ、16)の着色写真をトリミングして使えそうじゃないですかっ!(加工が必要なら言ってね)
何にせよ、この風景の完成を楽しみにしてるワタクシではあります。
by Junior (2024-05-28 21:30)
■gop様
ジオラマ作家の個展に行ったりサイト観るのは、レイアウトモジュール作りの参考になります。山本高樹さんの妖しさは大好きです。
1/87で電車が走るセクションにはなかなか取り入れ難いですが。
by Cedar (2024-05-28 23:34)
■junior様
そろそろ手ェ付けなきゃと思ってますが、7月もナローの日以降になっちゃうかなぁ!奥行きの制約と立体感、やはり何らかのデフォルメ要りますね。
by Cedar (2024-05-28 23:38)
CGではできない「時空のデフォルメ」論、目からウロコです
「アニメとそっくり!」なんて、アニメの聖地巡りを
している場合じゃないですね(汗)
by ブリザド (2024-05-29 22:32)
■ブリザド様
アニメ聖地巡り、大いに結構だと思います。実写映画のロケ地巡りはアタシも好きですから~
「時空のデフォルメ」が必要なのは、私たちの「レイアウトセクション」は、ジオラマと違って「あるシーンのある瞬間」を忠実にスケールダウンできないからです。
鉄道模型のシーナリーがジオラマと違うのは、小学校のグランドくらいのスペースに山あり谷ありの街あり駅ありのシーンを詰め込む必要がありますからねぇ。
by Cedar (2024-05-30 08:51)
★nice!いただいた皆様
ありがとうございます
by Cedar (2024-05-30 19:59)