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神戸の街・鉄シーンがいっぱいの映画 [映画・音楽]

いきなりですが、酷暑の夏に家籠りサブスクで出会った、1958年製作の日活映画のタイトルです。
麻薬3号TT.jpg(1)しかしエグイ&イミフなタイトルですね。画質が良くないので見難いですが、バックは街の空撮です。麻薬3号00.jpg(2)主演は当時まだ20代前半?で桑田佳祐そっくりな彼と、のちに長く連れ添った彼女。センターがなぜ白木マリさんなのかはちょいと謎です。登場の仕方も中途半端だし、お決まりのキャバレーでのセクシーダンスもないし・・・
長門・南田は新人だったから、2人では客が呼べないということでしょうか?
尼プラのバナーも白木さんメイン?なデザインです。
麻薬3号尼プラ.jpg
あ、このブログでのいつもの流儀で、ストーリーはほぼ説明せず鉄シーンと街シーンのキャプチャ主体で見ていただきます。映画情報としては全く役立ちません。

監督はチャンユーのデビュー作「太陽の季節」の古川卓巳なんですね。日活アクション映画好きCedarですが、この作品は知りませんでした。麻薬3号02.jpg(3・4)街を貫く高架線を行くSL客レが駅に到着。麻薬3号03 - コピー (2).png斜めに交差する道路には線路も写っています。

立派な高架駅に到着する列車の先頭はC59!似非神戸市民は山の形に見覚えが・・麻薬3号04.jpg(5)そうです、ここは神戸駅。街好きとしては後ろに写ってる建物も気になります。
ひょっとしてこれ↓ですかね!?0A0B89C9-70DE-4C85-B6D7-179827F4198D.jpeg
(6・7)そしてコレら↓は(3)の空撮に写ってる建物たちですね。
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と、例によって映画のストーリーとともに(ストーリーよりも?)街や鉄シーンに注目してしまう瘋癲老人Cedarです。

麻薬3号05.jpg(8・9)列車から降りた南田が、懐かしいクラウンタクシーで市内へ~麻薬3号06.jpg
市内とくればやっぱり東洋一の市電でんがな。
麻薬3号07.jpg
(11・12)センターポールの栄町通り、市電ちゃんのすれ違い・・麻薬3号08.jpgここではセンターポール目当てにCedarも学生時代に撮影したのですが、ネガが見つかりません~映画の時代から15年後くらいでしたから、新しいビルも少なくて街並みはこんな印象でしたね。

そして南田が歩くここは元町通り?アーケードはまだ無くアーチがお出迎えしてます。麻薬3号008 (2).jpg(12)気になって調べてみたら、元町商店街のアーケードは1953年7月に全国初のものが神戸駅寄りの6丁目に完成、その後10年かかって1丁目まで出来だそうです。アレレ?するてえとここはいったいどの辺りですかね?似非神戸市民にはさっぱり分かりません。
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(13=現在の6丁目あたりのアーケード)

ま、映画の街はほとんどが印象的なロケーションや建物をコラージュした「仮想空間」、この映画でも南田が訪ねていく長門の怪しげな事務所のあるビルの場所も曖昧ですね。麻薬3号009.jpg麻薬3号010.jpg
(14~16)神戸の安ビルがパリの下町みたいに見えるのも日活っぽい。麻薬3号011.jpg
これまでの編集から、なんとなく元町商店街と国鉄の高架の間にあるように思えるのに、屋上のシーンでは海バックの高架線が印象的に使われたりして笑っちゃう。
麻薬3号012.jpg
(17)下りの客レも・・麻薬3号013.jpg(18)上り貨物はナメクジD51?~監督さんかカメラマンはSL好きみたいですね(爆)~1958年の国鉄貨物って、小形2軸車がぞろぞろつながってたのが良くわかるカットです。麻薬3号014.jpg(19)このロケ場所同定、青春Mさんあたりなら、お茶の子さいさい?(死語)

映画公開当時は電化は姫路まで、高架線を行くのはSL列車なんですね。ここでもコンパウンドカテナリーの様式が今とは微妙に違うのが気になる架線フェチ(爆)麻薬3号016.jpg(20)架線柱にハエタタキが付いてるのも時代ですね。
〜謎場所の事務所に訪ねてきた南田と、気になって追ってきた長門がくぐる高架の向こうに本願寺別院が見えてます・・
麻薬3号015.jpg
・・ってことはぁ。事務所はやっぱり海側だあ!だとか~麻薬3号017.jpg(21・22)ロバのパンが登場(当然あの歌も聞こえます)して「関西感」が盛り上がるのを喜んだりとか。

とかとかと、重箱の隅をつついて遊んでいたら、またまた夜更かし!93E6C66C-1F1E-4389-9EDE-EA453790A2E9.jpegCF604FD0-F2D4-4D82-B6DF-521829A7FB04.jpeg(参考画像&MAP)
怪しの事務所があった(らしい?)元町のこのあたりは最近よく徘徊してるエリアでもあります。

ほかにも当時の神戸の街や鉄のシーンが活写されて、似非神戸市民Cedarも大いに楽しんだ映画「麻薬3号」。麻薬3号022.jpg(23)このオハナシは次回に続きます。

ではまた。

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gop

先日同じく1958年の「張込み」鑑賞(大木実、高峰秀子、田村高広、監督 野村芳太郎)列車移動は横浜〜佐賀(EF58>C59>C62>C59>EF10>C59>D60>C11>C57)古い鉄道映画^^はストーリー関係なく、見入ってしまいますね。次回爺さんネタの参考にさせて頂きました。

ロバのパン屋、名古屋でも時々見かけましたが、物心付いた頃は既に軽トラになっていました。北九州でも見かけた様ですが、東京は?

by gop (2024-08-10 21:28) 

Cedar

■gop様
「張り込み」は何度も観ました。清張映画の傑作のひとつですね。汗ばむような画面の感じがリアルでした。清張と鉄はいろいろネタになりそうです。この映画は社会派清張と正反対の「悪い街を舞台にしたチンピラ映画」です。
by Cedar (2024-08-10 23:54) 

思い出せない・・・

  「ロバのパン屋は~♪」未だロバが引いてました。

 近くの公園には浅めのバスタブ位の御影石製の貯水槽があって、ロバもそこで水を飲んでました。

 あの頃は未だ公園以外にも空き地や田んぼがあちこちにあって、遊び場には不十しませんでしたね。
by 思い出せない・・・ (2024-08-11 08:30) 

Cedar

■複数の方から「ロバのパン」に関してコメントいただきました。おうお江戸北部のガキCedarには、記憶が無いのです。
調べてみたら全国チェーン展開していたらしいので、たまたまウチの近所に来てなかっただけかも?坂道が多かったので馬車が上れなかったとか?
じゃ神戸はどうだったんでしょ。
by Cedar (2024-08-11 15:24) 

Cedar

★hideta-o様
たくさんのnice!ありがとうございます
by Cedar (2024-08-12 08:15) 

シグ鉄

3号ってところが意味深ですね。1号2号があったのかとか、、、3号は効きが特別なのかとか、、、
ハエ叩き、そう言われてみれば昔はあったなあ。
by シグ鉄 (2024-08-12 10:42) 

Cedar

■シグ鉄様
3号ってのが品種なのか等級なのか(上物?それとも下等?)なんなのか、映画が終わるまで結局分かりませんでした。
ハエたたきはSL撮影者たちの邪魔モノ扱いでしたね。アタシは画面に入ってもいいじゃんって思ってたけど、当時そんなこと言ったら袋叩きすね。
by Cedar (2024-08-12 10:57) 

Cedar

★nice!いただいた皆様
ありがとうございます
by Cedar (2024-08-14 02:10) 

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