ラストベルトとインタアーバン [雑感・雑談]
その是非についてはココで論じる気はありませんが、南部と並んでジッチャンの支持者が多いのが東部から中部にかけてのペンシルヴァニア西部、インディアナ、オハイオ、ミシガンあたりの通称ラストベルト(Rust Belt)と言われるエリア(黒丸の部分)、20世紀初頭~第2次大戦後は製鉄・自動車をはじめとするアメリカの重工業の中心でした。
(下はWIKIより引用)
(下はWIKIより引用)
そしてこの「赤錆地帯」にはCedarの大好きなメリケンインタアーバンの大ネットワークがあったんですね~って話がしたかったんです。
ご存じの方も多いでしょうが、このエリアは早くから製造業の中心として開けて、デトロイト、クリーブランド、インディアナポリス、シンシナティといった古い工業都市が並んでいます、そしてこれらの都市は蒸気鉄道だけでなく、19世紀後半からはインタアーバンで結ばれていました。ラストベルトの昔はインタアーバンベルト!
そのネットワークは驚きの稠密さで、最盛期には「ニューヨークからシカゴまでインタアーバンを乗り継いで行ける」と言われたくらいでした。
寝台列車↑から貨物輸送↓まで、蒸気鉄道と張り合っていたらしいです。
このころは活気があふれて人や物の往来も盛んで、ラストベルトなんて呼ばれない、インタアーバン全盛期の聖地(爆)なんですね。
インディアナポリスには、どでかいターミナルもありました。
そして先日お目に掛けたインクラインの実物は、オハイオ州シンシナティにありました。この街からは遠くトレド・デトロイトまでの高速インタアーバンも運行してました。鉄道名もCINNCINATI&LAKE ERIEですから~
そのネットワークは驚きの稠密さで、最盛期には「ニューヨークからシカゴまでインタアーバンを乗り継いで行ける」と言われたくらいでした。
寝台列車↑から貨物輸送↓まで、蒸気鉄道と張り合っていたらしいです。
このころは活気があふれて人や物の往来も盛んで、ラストベルトなんて呼ばれない、インタアーバン全盛期の聖地(爆)なんですね。
インディアナポリスには、どでかいターミナルもありました。
そして先日お目に掛けたインクラインの実物は、オハイオ州シンシナティにありました。この街からは遠くトレド・デトロイトまでの高速インタアーバンも運行してました。鉄道名もCINNCINATI&LAKE ERIEですから~
二ホンではインタアーバンというとLAエリアのPEが有名ですが、実は本場はここ!(しつこい)
ダブルルーフの木造車体、上部が半円になった前面窓、側窓にはアーチ形の明かり窓、といったこれぞインタアーバン!の故郷は断然中西部!
ダブルルーフの木造車体、上部が半円になった前面窓、側窓にはアーチ形の明かり窓、といったこれぞインタアーバン!の故郷は断然中西部!
工業化が早い、ということは社会・産業構造の変化(栄枯盛衰)も一番早かったのがラストベルト。戦前に始まる自動車産業の勃興で網の目のように走っていたインタアーバンは1940年にはほぼ全滅、貨物鉄道で生き残ったラストベルト西端のイリノイターミナル(貨物鉄道としては今も残ってます)や、大都市シカゴエリアの路線は例外でしたが、それもさらなる産業空洞化で1960年代前半には消えました。
資本主義の国アメリカですから、創業者や投資家の利益が常に優先されて、こりゃ儲かる!と思えば工場でもお電車でもどんどん作って、収益上がらなくなったら施設も労働者もすぐにポイ!、インタアーバンも同じで開通後たった10年で廃止なんてのは彼の地では当たり前。
そんなことが最もあからさまに繰り返されてきたのがラストベルトなんでしょうね。
そんなことが最もあからさまに繰り返されてきたのがラストベルトなんでしょうね。
そこに付け込んで、不満分子の票を集めて勝利を得たのはトランプだけじゃないです、
昔のニクソンもレーガンも同じように「偉大なアメリカ・強いアメリカを取り戻す」とか言って、これらの州を制して大統領になったのですが、彼らの時代にこのエリアが復活したのかどうかは大いに疑問です。(意見には個人差があります)
昔のニクソンもレーガンも同じように「偉大なアメリカ・強いアメリカを取り戻す」とか言って、これらの州を制して大統領になったのですが、彼らの時代にこのエリアが復活したのかどうかは大いに疑問です。(意見には個人差があります)
とかとか~
今回の復活にもいろいろ思うんですが、所詮他人様の国の政治のオハナシ、これ以上のことはココでは書きません。
でも因果なことに、昔そこに走ってた電車が実物もモケ―も大好きなCedarなんであります。
今回の復活にもいろいろ思うんですが、所詮他人様の国の政治のオハナシ、これ以上のことはココでは書きません。
でも因果なことに、昔そこに走ってた電車が実物もモケ―も大好きなCedarなんであります。
かつてのインタアーバンベルト、今は赤錆地帯、そのうちのオハイオ州クリーブランドとミシガン州デトロイトには行ったことがあります。クリーブランドは仕事ついでにお電車観に、デトロイトはもう一つの趣味であるモータウンミュージックの聖地を訪ねて行きました。もう20年以上前で、クリーブランドでは東急車両製のお電車がLRTと線路共用してるのに感激し~
(以下3カットはブログ記事のスクショです)
デトロイトでは今は博物館になってるモータウン発祥のスタジオ見学し、挙句にHOで作り掛けた分割式インタアーバンレイアウトにその名をいただいたりしました。
(以下3カットはブログ記事のスクショです)
デトロイトでは今は博物館になってるモータウン発祥のスタジオ見学し、挙句にHOで作り掛けた分割式インタアーバンレイアウトにその名をいただいたりしました。
と書くとさぞや楽しかったんだと思われるでしょうが、当時はどちらの街も荒みに荒んだ感じで、特にデトロイトは廃工場や廃屋だらけ、まさしく近未来のデトロイトが舞台の映画「ロボコップ」の雰囲気~これぞラストベルトの街!って感じでした。
※ココに書いてるのは精緻なデータ考察とかを経ての記述でなく、政治的スタンスを表明したものでもありません、中西部インタアーバンとモータウンミュージックヲタクな瘋癲老人の雑談ですので、その旨ご理解くださいますよう。
ではまた。
2024-11-08 06:00
nice!(9)
コメント(9)
「もし・・・」が現実になってしまい、一番見たくなかったニュースに出会ってしまいましたよ(涙)。それにしても、またこのフィギュアが注目されることになったのは、模型ではラッキーなことかも知れませんね。
by OER3001 (2024-11-08 13:37)
野球には興味ないでしょうが…
ワールドシリーズでドジャースベッツ選手が捕球したファールボールを観客が力づくでもぎ取る、この様な愚行が行われました。
こんなことをする人間はトランプ支持者なんだろうな、ふとそう思いました。
あくまで個人の感想です。
by シグ鉄 (2024-11-08 13:57)
■OER3001様
まさかここまで圧勝するとは、2年前に冗談で作ったフィギュアがまさか復活するとは・・・来年の就任式まではこれで遊びます。
by Cedar (2024-11-08 14:14)
■シグ鉄様
ファ〇ト~〇パツ!のロケでユタ州やワイオミング州などに行くと、テンガロンハット+太鼓腹の白人しか見かけない町がほとんどで、ダイナーに入っても婆さんウエイトレスは注文とりに来ないし、ガスステーションでも後から来たクルマにガソリン入れるし・・この人たちは絶対共和党支持だろうなぁって思いました。
あくまで個人の感想です。
by Cedar (2024-11-08 20:33)
スクラッチ&ビルドの規模が全然違うんですね。
動くマネーの規模も違うんでしょう。
なんのかんの言っても、アメリカの大多数の地域は強いアメリカ好きで、
結局強い自分が好きなんだろうなあ。
わたしはそういう強い人から距離を置いて地味に暮らしたいです。
by ナツパパ (2024-11-10 11:41)
■ナツパパ様
>強い人から距離を置いて地味に暮らしたい
激しく御意!
残念ながら、日本でも強い人好き、強くない自分を肯定できない、そういう人が増えてきましたね。
by Cedar (2024-11-10 11:47)
★nice!いただいた皆様
ありがとうございます
by Cedar (2024-11-12 16:20)
私が住んでいたピッツバーグは、それこそ「ラスト・ベルトの首都」みたいなところでした。都市圏内にはインターアーバン路線が北のエリー市や南の隣州ウェスト・ヴァージニアに走っていましたが、東西方向には繋がっていませんでした。東側はホースシュー・カーヴの急峻なアレゲニー山地があったこと、西はコロンバスまで300キロもあるので、電車では無理だったのだと思います。路面電車を経営していたピッツバーグ・レイルウェイは、路線総延長900キロ以上、PCC所有数は全米最多の666台と、路面電車天国でした。
by 沖縄県営鉄道大謝名駅 (2024-11-15 23:15)
■ 沖縄県営鉄道大謝名駅 様
ピッツバーグの路面電車の本は何冊か持っていますが、確かに大規模な路線ですね。PCCが急こう配をよじ登ったり、インタアーバン仕様のものがあったようです。同じゲージのWEST PENNの黄色い電車もファンには人気ありますね。
by Cedar (2024-11-15 23:57)