「風切りお電車」のお話 [モケーもろもろ]
今日はまたまたメリケンお電車、それもお古いところのお話を。
まずはなんとも不細工な電車?の画像から。
時は19世紀末~20世紀初頭のインタアーバン全盛期。全米に架線が張り巡らされ、様々なお電車が日夜走り回っていたころ、従来の車体のカタチでは走行時の空気抵抗が大きく、これ以上スピードアップでけへんやん!と思いついた御仁がいて、Wind Resistance Testが始まったんでした、で、これが試験車両~フラットカーに電車の台車をはかせて、積み荷は木造ボディ、前後には取り外しできるParaboric(放物曲面?ですかね)なカタチのお面が取り付けられています。
お面をとっかえひっかえのテストの結果、こんなのが良かろうと絵図面がぁ~チンケな試験車からはかけ離れた誇大妄想なデザイン、なんと3軸ボギー!パラボリック・ウェッジシェイプ(?)で風を左右に搔き分け高速で突っ走る異形のお電車=これぞWindspritterの誕生だあ!
・・・・水を掻き分け進む船の真似しただけ、としかCedarには思えないけど(爆)。
まずはなんとも不細工な電車?の画像から。
時は19世紀末~20世紀初頭のインタアーバン全盛期。全米に架線が張り巡らされ、様々なお電車が日夜走り回っていたころ、従来の車体のカタチでは走行時の空気抵抗が大きく、これ以上スピードアップでけへんやん!と思いついた御仁がいて、Wind Resistance Testが始まったんでした、で、これが試験車両~フラットカーに電車の台車をはかせて、積み荷は木造ボディ、前後には取り外しできるParaboric(放物曲面?ですかね)なカタチのお面が取り付けられています。
お面をとっかえひっかえのテストの結果、こんなのが良かろうと絵図面がぁ~チンケな試験車からはかけ離れた誇大妄想なデザイン、なんと3軸ボギー!パラボリック・ウェッジシェイプ(?)で風を左右に搔き分け高速で突っ走る異形のお電車=これぞWindspritterの誕生だあ!
・・・・水を掻き分け進む船の真似しただけ、としかCedarには思えないけど(爆)。
数は少ないものの、1910年代に全盛期だっだ東部~中部のインタアーバンラインに営業車もデビューしたのでした。さすがに3軸ボギーは不採用!
突き出たカウキャッチャーに正面窓は曲面ガラス、なんだか出っ歯の一つ目小僧みたい、こりゃ面妖でオモロイ~(誉めてるんです・・)
突き出たカウキャッチャーに正面窓は曲面ガラス、なんだか出っ歯の一つ目小僧みたい、こりゃ面妖でオモロイ~(誉めてるんです・・)
平面図で見るとこんなカタチ、試験結果の提案よりはシャープさに欠け、後部なんかはいたって普通ですね。
インタアーバンの主要メーカーだったJewett Car Co.から、一族8両が2つの鉄道に登場しました。
どちらもMt.Cedar Electricのイメージの元になってるIndianaの電鉄ですね。
下のはOhioのSTARK ELECTRICという電鉄のもの。一見屋根以外同じに見えるこの電車はスゲーですよ~紹介ブログ記事はこちらに→
インタアーバンの主要メーカーだったJewett Car Co.から、一族8両が2つの鉄道に登場しました。
どちらもMt.Cedar Electricのイメージの元になってるIndianaの電鉄ですね。
下のはOhioのSTARK ELECTRICという電鉄のもの。一見屋根以外同じに見えるこの電車はスゲーですよ~紹介ブログ記事はこちらに→
ちなみにすべて木造車です。~と思ったら1917年製のスチールカー↓もありました。違うメーカーの製品だったせいで、WindsplitterならぬArrow Carと呼ばれたとか~たしかNY州の電車でした~
ところでこの風切りお電車、実際にWindをSplitするほどの高速で走ったんですかね?
ところでこの風切りお電車、実際にWindをSplitするほどの高速で走ったんですかね?
(試験結果レポートには3/4の出力で同じ性能出せるとか、結果電力が節約できるとか、セコイ記述も見られます=こっちが本音か?)
で、ここからはモケーの話です。
異形・ゲテモノ大好きMt.Cedar Electricとしては自作してでもラインナップに加えたいWindspritter~そのためにアーチ窓のプラモジュールもキープしてたんですが、製品があることがわかりました!流行りの3D出力のキットです。さっそく購入して、メリケンからの到着を待っています。
半年ほど前に、架線集電お仲間のKさんから「Winspritterキットあるよ」の情報いただき、さっそくお宅に押しかけ見せていただきました。
この写真じゃよくわからないので、以下画像は製品サイトから~キットは基本車体のみです。
こんなマイナー車種が製品化されるのは、Cedarみたいな変態電車好き+Cedarには死ぬまでできないCADデータが作れるデザイナー&モデラーがいてくれればこそです。
こんなマイナー車種が製品化されるのは、Cedarみたいな変態電車好き+Cedarには死ぬまでできないCADデータが作れるデザイナー&モデラーがいてくれればこそです。
最初デザイナーのサイトにアクセスしたら「1000円ちょいと払ってデータDLして、自分で出力屋にオーダーしていいよ」とのことでしたが、この方面に全く疎いアナログ爺としてはそりゃ無理無理ムリ!こんな風に出力上がってくるとのことですが、元データが出力屋のプリンターで出せるのか、材料の選択とかとか・・いろいろトライ&エラーがある(らしい)と、お金もかかっちゃうし・・
エーゴの堪能な架線集人K様に泣きついて、キット発売元(サイトには海外発送の記載なし)に繋いでいただきました。
All Nation Hobbysって昔からあったような気がしますが、同名異社なのかな?
エーゴの堪能な架線集人K様に泣きついて、キット発売元(サイトには海外発送の記載なし)に繋いでいただきました。
All Nation Hobbysって昔からあったような気がしますが、同名異社なのかな?
完成すればこんな姿に~うん、なかなかカッコええです!
実物はともかく、完成したらスケールスピード200㎞オーバーを目指したいと思います~
でも仕掛品大渋滞のMt.Cedar電車ですから、瘋癲老人工場長が生きてるうちに完成するんでしょうか?
実物はともかく、完成したらスケールスピード200㎞オーバーを目指したいと思います~
でも仕掛品大渋滞のMt.Cedar電車ですから、瘋癲老人工場長が生きてるうちに完成するんでしょうか?
「風切り電車、風と共に去りぬ」Windspritter has Gone with the Wind~なんてね・・
ではまた。