「窓ナシ電車」のお話 [蘊蓄鉄]
「インディアナの風切り小僧」の次にご紹介するのは、カナダ・モントリオールに走っていたというこのお電車~側面に窓がなく、幕板部に小さな明かり窓なのか通風窓なのか、があるだけの異様な姿です。メリケン大陸だと荷電には窓のないのは結構多いですが、ドアもないんじゃ荷物の積み下ろしもできやしない~ここまで外と客室(?)を遮断する必要がある車種はぁ~こりゃ一体なんじゃいな?
で、正解は??
こちらは同じく走る豚箱、オーストラリア・シドニーのPrison Tram。なんとシドニーのトラムウェイミュージアムに保存されています。公式側?が窓ナシなのはカナダのと同じ~こちらは単なる通風孔ですね。
反対側には窓があり、室内は廊下とコンパートメント客室ならぬ独房が並んでいます。一見普通の側廊下コンパートメント客車みたいですが窓という窓には鉄金網が・・・まさしく留置場そのものです、8室のうち3室は女性用になってるとか。
反対側には窓があり、室内は廊下とコンパートメント客室ならぬ独房が並んでいます。一見普通の側廊下コンパートメント客車みたいですが窓という窓には鉄金網が・・・まさしく留置場そのものです、8室のうち3室は女性用になってるとか。
裁判が開かれるたびに、郊外のムショの一角からPrison Carが姿を現し、被告たちを乗せて街中をごろごろと走って裁判所へ、裁判終了後はすぐムショに逆戻り、だったんでしょうね~下はシドニーのムシヨ引き込み線風景です。
日本でも、首都高の交通渋滞対策として、被告輸送に東京拘置所と霞が関の専用駅の間を地下鉄で、って計画が検討されたことがあるとかないとか・・・
それはおいといて~
こういうの見るとすぐモケー作りを考えちゃうのが、Cedarの悪い癖です~だって簡単にできそうだもの。
うちにデビューするなら、国籍はレタリング好きのメリケン電車だから、2カット目のクルマみたいに「STATE PRISONER」とか「PRISON CAR」とか「MOVING JAIL」とか書くかな・・・。
そうだ!シドニーで実際に起こったという走行中の脱獄事件~囚人が屋根を破って跳び降りて逃げた~というのを再現すれば分かり易い?
ではまた。