2023初冬の欧州「街ケーブル」巡り(2) [昨今鉄写真]
街中華じゃなくて「街ケーブル」のリポート第2回はリスボンです。
「七つの丘の街」と呼ばれるリスボンのケーブルカーは観光客にも大人気で雑誌やCMにもよく登場していますね。(1)「Bica/ビッカ線」のテージョ川を望むこのシーンや(2)「Gloria/グロリア線」のこの馬面は皆さんもご覧になったことあるでしょう。
でも天邪鬼爺Cedarが今日ご紹介するのは、3線あるケーブルカーのうち最も地味なこの線「Lavra/ラヴラ線」です。(3)観光客で溢れかえる他の2線とは異なり、うらぶれた感じの住宅地を20分ヘッドくらいでのんびり往復してる姿に痺れました。
(4・5)
でも天邪鬼爺Cedarが今日ご紹介するのは、3線あるケーブルカーのうち最も地味なこの線「Lavra/ラヴラ線」です。(3)観光客で溢れかえる他の2線とは異なり、うらぶれた感じの住宅地を20分ヘッドくらいでのんびり往復してる姿に痺れました。
(4・5)
山麓駅(ってか山下電停)こそ割と繁華な道に面してるものの、他の線と比べると街並みに挟まれてひっそりした感じだし~乗客も多くない。(6)
(7)山上駅の周辺には何もなく、駅入り口も住宅の玄関かと思うくらい小さいです。(8・9)
途中区間も普通の住宅地の間を行くだけで、人影もまばらでした。(10)そんな静かな雰囲気が気に入ったせいか気持ちに余裕が出来たせいか、隙間電車ならぬ「隙間ケーブルカー」して遊んでました。(11~13)ポルトガルまで来てこんな写真撮ってる瘋癲老人でした。
ではまた。
~ってのも中身が無さすぎなんで、たまには鉄らしいお話も~
リスボンのケーブルカーで不思議に思ったことはぁ~通常あるはずのケーブル巻き揚げ小屋が見当たらないことです。
(14・15)山上終点はこのようにいきなり路面!なんですから。巻き揚げモーターはどこにあるねン?と同行者と首傾げて話していました。
(7)山上駅の周辺には何もなく、駅入り口も住宅の玄関かと思うくらい小さいです。(8・9)
途中区間も普通の住宅地の間を行くだけで、人影もまばらでした。(10)そんな静かな雰囲気が気に入ったせいか気持ちに余裕が出来たせいか、隙間電車ならぬ「隙間ケーブルカー」して遊んでました。(11~13)ポルトガルまで来てこんな写真撮ってる瘋癲老人でした。
ではまた。
~ってのも中身が無さすぎなんで、たまには鉄らしいお話も~
リスボンのケーブルカーで不思議に思ったことはぁ~通常あるはずのケーブル巻き揚げ小屋が見当たらないことです。
(14・15)山上終点はこのようにいきなり路面!なんですから。巻き揚げモーターはどこにあるねン?と同行者と首傾げて話していました。
して答えは??はい、モーターはココにあります~って普通のお電車と同じじゃないかぁ?(16)そうなんです、リスボン式(って呼ぶかどうか知りません)はお電車のモーターであの急坂を上下してるそうです。(17)たしかに台車は路面用単台車をひねった形だし~
運転台にはコントローラーもブレーキもあるし~
(18)(19)普通のケーブルカーよりも立派な架線(トロリーバスと同じダブル架線)もローラーパンタもモーターを駆動するため、電灯用なんかじゃないんですね。
~と言っても当然粘着力だけで登れるはずはなく、つるべで繋いだもう1両の重量も利用して登ったり降りたりするんだとか。
(20)今の安全基準では当然×だけど、開業当時(ラヴラ線は1884年)はOKだったんですかね。SFのケーブルカーと並ぶ超古典的メカ~さすがサウダージなポルトガルならでは、という感じです。(21)そういえば2000年に初めてリスボンに行った時、初日にエレクトリコ車内でスリに遭って気が抜けてしまい、毎日のように安ワイン飲みに行ってた酒場の尾根遺産が「元気な日本人らしくないわね~そういう気分をサウダージっていうの」と教えてくれたのは、このラヴラ線の山下停留場の近くだったことに、今回気がつきました。
運転台にはコントローラーもブレーキもあるし~
(18)(19)普通のケーブルカーよりも立派な架線(トロリーバスと同じダブル架線)もローラーパンタもモーターを駆動するため、電灯用なんかじゃないんですね。
~と言っても当然粘着力だけで登れるはずはなく、つるべで繋いだもう1両の重量も利用して登ったり降りたりするんだとか。
(20)今の安全基準では当然×だけど、開業当時(ラヴラ線は1884年)はOKだったんですかね。SFのケーブルカーと並ぶ超古典的メカ~さすがサウダージなポルトガルならでは、という感じです。(21)そういえば2000年に初めてリスボンに行った時、初日にエレクトリコ車内でスリに遭って気が抜けてしまい、毎日のように安ワイン飲みに行ってた酒場の尾根遺産が「元気な日本人らしくないわね~そういう気分をサウダージっていうの」と教えてくれたのは、このラヴラ線の山下停留場の近くだったことに、今回気がつきました。
2024-02-03 06:00
nice!(8)
コメント(10)
尾根遺産に「元気な日本人らしくないわね~そういう気分をサウダージっていうの」と教えてもらった所が山下停留場ですって(笑)。いやまー何と奇遇なことか。
と言うより、こういうのが現役だとは凄いですね。理解力が無いのか、今度お目に掛かった時、構造をレクチャーしてください。
by OER3001 (2024-02-03 10:10)
斜めの台に乗って車体は水平なんですね。台車はよく見ると軸箱部分だけ水平になっている。軸重は均等になるんだろうか。
by モハメイドペーパー (2024-02-03 10:59)
■OER3001様
アタシもキチンと理解してるわけじゃあないですが・・・
世界には古典的なメカのモノが残ってるんですね、規制だらけの日本では考えられません。
by Cedar (2024-02-03 11:19)
■モハメイドペーパー様
山下側に軸重かかりそうですね。天然マキシマムトラクション?
by Cedar (2024-02-03 11:21)
上下交換複線部分がやたら長く見えますが、2両ツルベ式ではなくもっと多数が走行しているのですか?
by シグ鉄 (2024-02-03 19:06)
■シグ鉄様
交換部がそのまま複線で山上駅まで行ってるだけで、2両ツルベ式です。(8・9)(14)の画像をご参照ください。
by Cedar (2024-02-03 20:10)
う~ん、そうだったのかっ!
このケーブルカーを雑誌で最初に見た時、「コントローラーが付いてるし、もしかして’馬面’側にケーブル巻取りのドラムと強力なモーターがあってそれでケーブルを手繰りながら登ってるんだな」と思っていたのですが。ケーブルカーと言うよりお電車っすね、これじゃ。
それだったらビッカ線のは馬面じゃないし、は~て???なんて…。
不覚! 重力と言う自然の動力源も利用しながらだったんですね。
ベルンの水力式ケーブルカーやシドニーのカウンター・ウエイト・ダミーってのを知ってたのに、そこに気付かずでした…。
台車がBrill 21E変形みたいですけど、特注品なのかなぁ?
by Junior (2024-02-04 01:07)
■Junior様
そうだったんですよ!~って事実は、帰国後にある方と話してて、「巻き揚げ小屋が無い」と話したら「それはだね~」って話伺ったんです。ビッカ線は乗らなかったのですが同じ構造らしいです。そもそも巻き揚げ装置はどこ?って思ったのはビッカ線沿いの坂道歩いてる時でした。
by Cedar (2024-02-04 08:21)
小さなケーブルカーと言えば「霧のサンフランシスコ」ですが、あちらは日本の路面電車並みの大きさに見えます。
ガタイの良い人たちが一緒の映っているとそういうイメージです。
それに比べ今回のは可愛い、リトルというかタイニーというか。
ところでペンネームですが、初投稿の度に適当なのを使ってきたので思い出せないまま今日に至るです。
思い出したときに投稿しようと思っているうちにテーマが変わってました。
何時頃だったか、過去のを探しましたが見付けられませんでした。
このペンネームなら多分次回間が開いても・・・。
by 思い出せない・・・ (2024-02-07 09:28)
■思い出せない・・・様
素敵なネームですね、これからもお気軽コメントよろしくお願いしたします。
確かにリスボンのケーブルカーはSFのより小形で、ビッカ線などマイクロバスサイスですね。
by Cedar (2024-02-07 11:36)