凄いメリケンインクライン~ [蘊蓄鉄]
いきなりですがこの写真をごらんください。櫓の上に乗ったお電車は一体何でしょ?
ビル屋上の広告塔か?(1)・・にしてはポールが上がって架線らしきものも見えます、おお!お電車の中には人も乗ってるじゃないですか!
ビル屋上の広告塔か?(1)・・にしてはポールが上がって架線らしきものも見えます、おお!お電車の中には人も乗ってるじゃないですか!
別アングルはこうです(2)櫓は斜面のレールに乗ってますね。車体の無いケーブルカーみたいな櫓に水平にレールが敷かれ、路面電車が川沿いの工業地帯を見下ろしながら山を登っていく!という空前絶後のびっくりな光景~オハイオ州シンシナティにあったMt.Adams.inclineです。
昨年のヨーロッパ旅で街ケーブルカーを乗ったり撮ったりしたメリケンお電車好きCedarは、新大陸の都市ケーブルカーにもオモロイの無いかいな?と帰国後あれこれ調べるうちに見つけたのがこれでした。(3)
(4)メリケンでは斜面に敷かれた専用軌道のものはケーブルカーとは呼ばず「インクライン」と言いますが、ほとんどが独立路線で、お電車そのものを乗せるのはシンシナティしか知りません。
ちなみにここには、他に5か所インクラインがあって、お電車運ぶのもあったとか・・・(5)そのひとつ Mt.Auburn incline、こちらは早く廃止されましたが、唯一残っていたのがMt. Adams inclineでした。
Mt. Adams inclineは路線長288m。1872年に荷馬車を乗せるために開通し、お電車積むために櫓の強化、電車の大型化(単車→ボギー車)に伴い櫓を延長しているようです。(6)
廃止は1948年ですが、後年には路線バスもインクラインを経由していたようです。(7)メリケンにはお電車を乗せて海を渡るフェリーがありましたが、山に登るインクラインに電車やバス乗せるとは!(8)バスと電車のすれ違いもあったのかも?
昨年のヨーロッパ旅で街ケーブルカーを乗ったり撮ったりしたメリケンお電車好きCedarは、新大陸の都市ケーブルカーにもオモロイの無いかいな?と帰国後あれこれ調べるうちに見つけたのがこれでした。(3)
(4)メリケンでは斜面に敷かれた専用軌道のものはケーブルカーとは呼ばず「インクライン」と言いますが、ほとんどが独立路線で、お電車そのものを乗せるのはシンシナティしか知りません。
ちなみにここには、他に5か所インクラインがあって、お電車運ぶのもあったとか・・・(5)そのひとつ Mt.Auburn incline、こちらは早く廃止されましたが、唯一残っていたのがMt. Adams inclineでした。
Mt. Adams inclineは路線長288m。1872年に荷馬車を乗せるために開通し、お電車積むために櫓の強化、電車の大型化(単車→ボギー車)に伴い櫓を延長しているようです。(6)
廃止は1948年ですが、後年には路線バスもインクラインを経由していたようです。(7)メリケンにはお電車を乗せて海を渡るフェリーがありましたが、山に登るインクラインに電車やバス乗せるとは!(8)バスと電車のすれ違いもあったのかも?
写真を見ると山麓駅はなんとも無造作な造りですねえ、狭い道路の単線併用軌道が手前で複線になっていきなりインクラインの櫓に乗り移るだけ、保安設備もオソマツそうです。
(9・10)この場末っぽい建物やテラスに干された洗濯物がいいなあ、なんて思うのはCedarだけかな?
(9・10)この場末っぽい建物やテラスに干された洗濯物がいいなあ、なんて思うのはCedarだけかな?
シンシナティの路面電車の路線図の一部、赤〇がインクラインです。
(12)路面電車49系統の途中がインクラインで、山の上にも線路があります。(13)近鉄大阪線(信貴線)の電車がケーブルで山上に運ばれ信貴山急行に直通、みたいなものですね。
・・・・てな蘊蓄も大事なんですが、メリケンモケー爺Cedarとしては、無謀にもこれをモケーにできないかと考えてましてェ・・・
(14)例のGGUのモジュール新作のネタに、ヨーロッパ旅で刺激された街ケーブル(インクライン)を入れられないかと思ったわけです。
(15)思ったら現地?にはすでにモケーありました(爆)。ちゃっかり参考にします。
いかにも工業都市の場末!っていう周辺の建物や道の感じも再現したいです。
(14)例のGGUのモジュール新作のネタに、ヨーロッパ旅で刺激された街ケーブル(インクライン)を入れられないかと思ったわけです。
(15)思ったら現地?にはすでにモケーありました(爆)。ちゃっかり参考にします。
いかにも工業都市の場末!っていう周辺の建物や道の感じも再現したいです。
・・・問題はサイズの小さいGGUお電車モジュールに、この景色のエッセンスをうまく再現できるのか?もちろん櫓は上下させたいし、ホンモノ同様本線と線路繋ぐか?複線はスぺース的に無理だから単線化やむなしか?高低差をどこまでも表現するか?などなど無い知恵を絞って設計中です。
(18)
(18)
次回のGGUセッションではお披露目出来たら~と思っていますので乞うご期待!(誰が?)
最後になりましたが今回の画像はwikiからです(3・5・12・18以外)。
ではまた。
ではまた。
「窓ナシ電車」のお話 [蘊蓄鉄]
「インディアナの風切り小僧」の次にご紹介するのは、カナダ・モントリオールに走っていたというこのお電車~側面に窓がなく、幕板部に小さな明かり窓なのか通風窓なのか、があるだけの異様な姿です。メリケン大陸だと荷電には窓のないのは結構多いですが、ドアもないんじゃ荷物の積み下ろしもできやしない~ここまで外と客室(?)を遮断する必要がある車種はぁ~こりゃ一体なんじゃいな?
で、正解は??
こちらは同じく走る豚箱、オーストラリア・シドニーのPrison Tram。なんとシドニーのトラムウェイミュージアムに保存されています。公式側?が窓ナシなのはカナダのと同じ~こちらは単なる通風孔ですね。
反対側には窓があり、室内は廊下とコンパートメント客室ならぬ独房が並んでいます。一見普通の側廊下コンパートメント客車みたいですが窓という窓には鉄金網が・・・まさしく留置場そのものです、8室のうち3室は女性用になってるとか。
反対側には窓があり、室内は廊下とコンパートメント客室ならぬ独房が並んでいます。一見普通の側廊下コンパートメント客車みたいですが窓という窓には鉄金網が・・・まさしく留置場そのものです、8室のうち3室は女性用になってるとか。
裁判が開かれるたびに、郊外のムショの一角からPrison Carが姿を現し、被告たちを乗せて街中をごろごろと走って裁判所へ、裁判終了後はすぐムショに逆戻り、だったんでしょうね~下はシドニーのムシヨ引き込み線風景です。
日本でも、首都高の交通渋滞対策として、被告輸送に東京拘置所と霞が関の専用駅の間を地下鉄で、って計画が検討されたことがあるとかないとか・・・
それはおいといて~
こういうの見るとすぐモケー作りを考えちゃうのが、Cedarの悪い癖です~だって簡単にできそうだもの。
うちにデビューするなら、国籍はレタリング好きのメリケン電車だから、2カット目のクルマみたいに「STATE PRISONER」とか「PRISON CAR」とか「MOVING JAIL」とか書くかな・・・。
そうだ!シドニーで実際に起こったという走行中の脱獄事件~囚人が屋根を破って跳び降りて逃げた~というのを再現すれば分かり易い?
ではまた。