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欧州瘋癲旅日記(その1)リスボン鬼線路 [街人鉄写真]

10月24から11月8日までの欧州お電車巡り旅、主要目的地の一つだったのがポルトガル・リスボン~C822C176-C26F-48D1-9B70-50AAC8323330.jpeg7BB19776-C78D-4527-9076-87CAAA663666.jpeg(1・2)
23年前に訪れ、街並みとエレクトリコ(当地でお電車はこう呼ばれます)の絶妙なマッチングに「いつかはまた」と思ってたのがついに実現しました。

その時から鬼線路好きCedarが気になってたのが、街のそこここに現れる「ガントレット区間」でした。7E43C60D-A443-4B61-B048-2FD3DD78421A.jpeg1B192E19-353B-49B8-8779-8FB8616318CB.jpeg(3・4)

日本だと名鉄瀬戸線くらいしか思い浮かばないガントレット。
リスボンにはエレクトリコ28系統に3か所。近年復活したらしい24系統に1か所ありますので、各所の様子をご覧ください。

まずは28系統、リスボンの中心地バイシャ・シアード地区のものEDC1F499-603E-4FC3-A81A-3BDDC64A7EB1.jpeg(5)複線でやってきた線路が狭い道を単線一方通行で抜ける分岐点がこんなことに〜EE30725E-B15F-4964-AAE1-1D8E0B6508B2.jpegE3032A9D-17F6-481D-868C-9444EBA5A22A.jpeg
(6・7)
坂の上のガントレットは、古い街並みの向こうにテージョ川が見えるリスボンらしい場所でもあります。下っていくお電車の傾きが半端ない~
1D05A5EA-0450-49CD-9F17-33E602721166.jpeg(8)今回宿泊したホテルからも近くて、散歩がてら、食事のついでにお電車撮影してました。

お次のは、28系統が有名なアルファマ地区を抜ける区間にある、カーブしたガントレット。69A239FD-3F01-4796-84B4-8BC2C7386AE7.jpeg(9)
ここは観光写真にもよく登場しますね。7DBD2FF5-DA47-4B6D-97D4-0D5ABF2BD416.jpeg9CCBC4B2-CD6E-494E-9ACA-CA31A690542D.jpeg(10~12)67325778-4E6E-49F5-9A67-01AB807098D7.jpeg
以前来た時よりも、周囲に観光客向けのショップやカフェが増えてました。


そして28系統3番目のガントレットは、アルファマの丘から下町の終点マルティン・モニスに下る途中にあります。
4D1671F3-5DF8-47BF-AFD0-E9AA6EF62A21.jpeg0DE40A2B-70D5-4721-B805-2ACB91C2D514.jpeg(13・14)
ここはガントレットというよりは極短単線、スプリングポイントがふたつ向き合ってる状態ですね。

そして23年前には運休していた24系統のガントレットに初訪問。9A0621DA-7A74-4C16-B175-4FDBC0B705E0.jpeg(15)城門をくぐる区間がガントレットになってるという、いかにもヨーロッパの古都らしいシチュエーションに痺れました!
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狭い道の城門をフルサイズで入れたら、撮影がスマホだったせいもあり、ついつい縦構図が続いちゃう~
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道路標識のピクト、めっちゃわかりやすい!
ここを訪問したのが黄昏時で、城門の鐘楼に灯りがともって雰囲気満点~そんな中で撮影に夢中になってしまい、歩道の工事穴に片足突っ込んで転倒~危うく大怪我するところでした〜なんてハプニングもあったものの、リスボンガントレットめでたくコンプリートした瘋癲老人Cedarでした。

B7A85F43-0138-409B-962E-DE2ED2349A7D.jpeg(18)24系統が28に合流するところも、ホラ鬼線路〜コレ、リスボンの得意技です。
どこも街路が狭い故の配線ですし、周囲の建物もぴかぴかのビルなんか無く、どこで撮ってもそれなりに絵になるので、路面鉄にはリスボンやはり魅力的な街でありますね。1D9B2B7B-6191-40A3-90E6-663801173A8E.jpegDD5FA04E-B263-44EB-92AF-6C79B1B4E226.jpeg(19・20)
とはいえ1990年代以来というトンデモ円安の折、直行便も無いヨーロッパの外れのあの街まで、わざわざ行かれる方がどれだけいらっしゃるかは知りませんがァ~。
ではまた。

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モハメイドペーパー

ものすごい勾配で、100‰以上ありそうですね。電車はすべて単車ですか。ボギー車だったらオーバーハングで歩道まで突っ込みそうです。
(18)の路面が街灯に照らされて光っているところ、絵になりますね。
by モハメイドペーパー (2023-11-14 20:39) 

Cedar

■モハメイドペーパー様
川沿いに伸びている平坦線系統には低床連接車なども走っていますが、28系統はカーブ・勾配・車輛限界などから単車しか走っていません。
この時期は朝夕雨が降るかと思うと昼間は晴れています、夜の石畳には雨が似合います。

by Cedar (2023-11-14 20:53) 

OER3001

ガントレット、残念ながら見たことはありませんが、リスボンと言う地は凄い所ですね、なんとも魅力的!
ところでガントレット部分の信号はどうなっているのでしょう?
by OER3001 (2023-11-14 21:38) 

Cedar

■OER3001様
ガントレット部の信号かあ~(汗)最初は日本みたいなトロリーコンタクターがついてるのかと思ったんですがそのようなものは架線についていないし、さすがに目視だけじゃ危ないし、でも特にハイテクな信号回路などはなさそう。
by Cedar (2023-11-14 21:49) 

シグ鉄

きっと目視でしょうね。狭路に入るクルマ感覚、先に入ったもん勝ち。
18の写真、この区間で上下交換したら痺れますね。
by シグ鉄 (2023-11-14 21:56) 

Cedar

■シグ鉄様
(18)は単なる左右からの合流が、道の狭さのせいで一度クロスしないと収まらない、って按配なんです。だから交換はありません。
by Cedar (2023-11-14 23:59) 

ム

ガントレット区間の架線の張り方が判って面白いですね。
by ム (2023-11-15 00:56) 

On2NGers

凄いですね、写真一枚一枚に痺れて見入ってしまいました。
by On2NGers (2023-11-15 09:46) 

Cedar

■On2NGers様
コメントありがとうございます、ヨーロッパの街並みをアメリカンなお電車が行きかうリスボンはやはり楽しいです。
今回は博物館の保存車=これはモロアメリカン!=も見ることが出来ました。
by Cedar (2023-11-15 10:47) 

ナツパパ

これこれ...これですよ、わたしもこの鬼線路みたいんです。
この無理やり感と、アクロバティックな曲線と...たまりません。
このカーブでは、流行りの低床連接車は入線できませんね。
by ナツパパ (2023-11-15 14:25) 

Cedar

■ナツパパ様
ついに再び見に行くことが出来ました。世界中でこんな線路が現役なのはここだけですから~
低床連接車は入れないけど、この単車たち、下回りはジーメンスのハイテク仕様で急カーブも急坂もポール集電ですいすい走ります。
by Cedar (2023-11-15 14:34) 

沖縄県営鉄道大謝名駅

夢に出てくるような路線を走る電車たち。仕事場に置いてある、こちらのご紹介で買えたKALDIの模型を見ながら、うっとり写真を楽しませて頂きました。前に住んでいたピッツバーグのLRTには200‰の勾配があり、80年代に電車を造ったジーメンスが20‰と間違えて、ギヤ損傷が多発した、などということがありました。リスボンの勾配、もっときつそうですね。
by 沖縄県営鉄道大謝名駅 (2023-11-16 08:31) 

Cedar

■沖縄県営鉄道大謝名駅様
KALDIのアレ、土産物屋で普通に売られてました。カルディオリジナルではなかったんですね(笑)。
リスボンの最急勾配はどのくらいですかね、短い区間だとオーバー200‰かな?
by Cedar (2023-11-16 11:32) 

gop

先日ヨーロッパ トラムの旅でもリスボンを紹介していましたが、古都らしい魅力的な街並みですね。雨に濡れた夜の石畳が素敵です。
28番線が良さげの様ですが、赤色の電車は観光用とか、ルートが違う?

by gop (2023-11-16 12:48) 

Cedar

■gop様
この時期は朝晩雨、昼間晴れ間という猫の目天気ですが、雨の石畳とエレクトリコはエエ感じです。現在運行してるのは5系統ですが、アルファマ地区を抜ける28番は観光客も多く、赤い観光電車ももちろん走っています。
by Cedar (2023-11-16 14:05) 

Chitetsu

やっぱり再訪して良かったですね。戻ってから写真見ても見飽きません。デジカメよりスマホが役立ち、カメラはすっかり脇役になってしまいました。
by Chitetsu (2023-11-17 09:00) 

Cedar

■Chitetsu様
そうですねえ!やはりこの街とこのお電車の組み合わせは唯一無二ですね、街に漂うユルイ雰囲気もいいし、メシも美味いし〜
身体動くうちにもう一回行きたいかも(爆)

by Cedar (2023-11-17 12:46) 

鹿部電鉄

テレビの旅番組などで街角風景として見たことありましたが、Cedarさんの画角で線路見ると唸ってしまいますね。敷石は変幻自在の急カーブに合わせるために小さくなっているンですかね。敷石の下の枕木がどんな具合に敷かれているのか、特にガントレット部気になります。それと路面が光っているのは雨に濡れているからですか、あるいは撮影テクニック?
by 鹿部電鉄 (2023-11-17 17:21) 

八犬伝

いいですよねリスボン
この円安で大変だったことでしょう。
by 八犬伝 (2023-11-17 20:58) 

のり

見ごたえのある写真ばかりで「すごいなぁ…」と感激ばかりです。
by のり (2023-11-18 07:26) 

Cedar

■鹿部電鉄様 
お久しぶりです。
確かにあのグニャグニャ線路にはあの敷石サイズがぴったりですね。工事で休止区間あったのに枕木確認しませんでした。
敷石が光っているのは夕方必ず降る雨に濡れていい感じになるんですね、撮影テクニックなんかではありません。

by Cedar (2023-11-18 09:03) 

Cedar

■八犬伝様
ちょいと無理して行きましたが、やっぱりいいですねリスボン!
ぼちぼちカード会社の請求が出てきて、青ざめてますがぁー。
by Cedar (2023-11-18 09:06) 

Cedar

■のり様
ありがとうございます。あの街とあのお電車は唯一無二に凄いです。
by Cedar (2023-11-18 09:08) 

Cedar

★nice!いただいた皆様
ありがとうございます
by Cedar (2023-11-18 22:32) 

小肥り

線路を敷いた人が面白がって悪戯した風にも思えます。
しかし風変わりで魅力たっぷりだなあ。
リスボンまでは無理。国内で手近にみられる場所はありませんか。
by 小肥り (2023-11-19 06:37) 

Cedar

■小肥り様
悪戯した線路というのは面白いですね。
真面目な日本にはこういうのは無いですね。
リスボンは遠いですが行く価値あると思います。

by Cedar (2023-11-19 18:35) 

an-kazu

サンフランシスコのケーブルカーよりも興味深い存在ですね!

by an-kazu (2023-11-20 10:48) 

Cedar

■an-kazu様
サンフランシスコのケーブルカーは外観とともにケーブルを掴んだり放したりして運行するという前世紀的なメカは世界的にも価値あります。リスボンにも路面ケーブルカーが3路線あり、制覇してきました。
by Cedar (2023-11-20 12:25) 

やまびこ3

こんにちは。お久しぶりです。
ポルトガルに行かれたのですね。懐かしく拝見しております。
リスボンの24系統のガントレットは、私は見たことがなかったのですが、ヨーロッパらしい景色ですね。
by やまびこ3 (2023-12-10 20:09) 

Cedar

■やまびこ3様
23年前に行って、帰ってきてからじわじわと気になり、いつかはまた、と思っていた国に行けました。
リスボン24系統は最近復活したようですが、元の起点カイス・ド・ソドレまでは行ってませんでした。
by Cedar (2023-12-11 01:50) 

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